【初心者でもできる桃の育て方-鉢植え・プランター編】

の木の育て方-鉢植えプランター栽培の説明書(初心者向き)

モモの育て方
桃(英語:peach, ラテン語:Amygdalus persica L.)は日本でも古くから栽培されているバラ科モモ属の落葉果樹です。桃の原産地は中国北西部の黄河の上流で、日本には縄文時代に伝わりました。江戸時代には品種改良が盛んになり甘い桃の栽培が全国に広まりました。桃の鉢植え栽培は果樹の中でも比較的容易でコンパクトに育てることが可能です。私の場合、有機栽培でも栽培することができており、鉢植えの場合は農薬をあまり使わなくても育てることができました。今回は植木鉢やプランターを使っての桃の育て方を紹介したいと思います。栽培のポイントは日当たりよく、実らせすぎず、早生品種は雨をよけることです!

筆者が実際に栽培している桃の育て方を事実と経験に基づき説明しています!

目次


準備するもの

まずはじめに桃の栽培に必要な物を説明したいと思います。桃を育てるには苗木のほか次のような道具が必要です。
  • 桃の苗木2種
  • 植木鉢またはプランター
  • 肥料
  • 果実袋
  • 100円ショップでも買える青色の回収ネット
  • 剪定ばさみ
  • 農薬
  • 農薬散布用の噴霧器
  • 栽培スペース
  • 作業用手袋

桃の苗木や品種の選び方

桃の品種選びのポイントを説明したいと思います。これまでの私の栽培経験から、桃の品種を選ぶ時には花粉のある種類を選びんだほうがよいと思います。桃の受粉を決定づけるのはズバリ異なる品種同士で相互受粉させることです。もちろん自家受粉する種類もありますが、結実率を高めるためには相性の良さが重要です。自己結実性のある花粉を持っている品種と花粉の無い品種の組み合わせでも構いません。自己結実性のある品種といっても自分の花粉よりも他の品種の花粉のほうが受粉率が高いと思います。

第二に重要なことは、収穫時期についてです。桃は品種によって早くから収穫できる極早生(ごくわせ)や早生(わせ)という種類と、中生(なかて)や晩生(おくて)といって夏ごろに収穫できる種類があります。特徴として極早生は甘味が少なく市場価値が高い品種があり、早生は梅雨と収穫時期が重なるため腐敗や天候不良による糖度不足が生じることもあります。雨除けハウスがあっても梅雨の時期は日照時間が少なくなりがちです。晩生になると、しっかりと太陽の光を浴びて糖度が上がりやすい一方で長期間病害虫に晒されるリスクがあります。一般的に初心者に早生品種をおすすめする理由は病害虫の影響のことを考えてのことだと思います。

桃の品種は見た目で大きく四つのタイプに分けられます。果皮がピンク色の桃(普通の桃)、果皮が白い桃(白桃)、そして果肉が黄色い桃(黄桃)、最後に平な形の蟠桃(ばんとう)です。食感のタイプは二つにわけられ堅い品種と柔らかい品種です。堅い品種は日持ちがするので贈答用に適していますが追熟する必要があります。

品種についての情報は苗木のカタログや趣味のブログなどをご参考ください。個人的には、こちらのページ(外部サイト)が(http://www.sepia.dti.ne.jp/syokubutusaibaiki/oisiihinsyu/momo.htm)よくまとめられておりわかりやすいと思います。

変わり種の品種としては「西王母(超大玉)」「大光(超大玉)」「黄ららのきわみ(特に大玉)」「白秋(特に大玉)」「桃水晶(高糖度)」があります。

植木鉢/プランター選び

桃を育てるにあたり、適切なサイズの植木鉢は何号または直径何cmのものがよいか私流の見解を述べたいと思います。筆者が桃を育ててきて感じたことは、桃の木はたいへん優秀な木で無理に根を伸ばしたりしない性質があると思います。これまで5年ほど植え替えを一切行っていない桃の木でも根が詰まることなく植木鉢よりも一回り小さいサイズを保っていました。ですので桃に関してはどのような植木鉢にするか細かく考える必要はないと思います。ただし、植木鉢のサイズによって結実できる個数は限られていますので、何個実らせたいかを念頭にプランターのサイズを決めるとよいでしょう。参考までに、私は8号(直径24cm)の素焼き鉢で2個~3個ほど結実することができましたが満足のいくような風味は得られませんでした。よって8号鉢で適切な桃の個数は2個程度ではないかと考えられました。もちろんこれが正解というわけではありませんが、桃の収穫を楽しむには直径30cmほどのプランターがあればと思います。

桃の木は土質を選ぶことはさほどないと思います。市販の培養土で十分です。よく解説本に赤玉と腐葉土という説明がありますが、その通りにする必要はありません。だいたい弱酸性(PH6~5.5)であればよいでしょう。ミネラルを与えるために牡蠣殻などを漉き込んでおいてもよいでしょう。
鉢植え桃の木の植え替え-スリット鉢
桃の用土に市販の土と赤玉土を混ぜたところ

露地栽培の土について

しかしながらお住まいの地域にある地面の土の利用に関しては注意を払う必要があると思います。果樹の露地栽培が盛んな地域はともかく、泥質や砂質、野菜を作るだけで精一杯といった貧弱な土での露地栽培は桃の木が弱ってしまい病害虫に負けてしまうのでおすすめできません。やはり有機質があり、整った土である必要は最低限の条件です。

肥料

結実期の桃の実を甘くするためにはリン酸を多めにすることを意識したほうがよいと思います。果樹用の肥料や根菜用の配合肥料ではちょっとPが足りないかなと思います。P(リン)がN(窒素)の2.5倍ほどの比率になるようにします。肥料を与える時期についてですが、春の開花前と5月の果実肥大期、収穫後の礼肥の年三回与えます。特に春に多めに与えておきます。芽吹きの時期に液体肥料を与えると葉の生育によく効きます。リン酸分については骨粉や発酵鶏糞などがよいでしょう。

植え付けから3年目まではリン酸はそれほど多く必要がなく普通の肥料で十分です。

道具類

桃の栽培にはまず植え付け時に剪定鋏と植木鉢と鉢底網、土と支柱と紐と肥料、ジョウロが必要です。果実が実れば果実袋があると汚れや害虫を予防できます。雨除けのハウスがあると降雨による果実の腐敗や病気を防げます。

農薬

桃の木は病害虫に好まれるので農薬が必要です。春にはアブラムシが新しい枝(新梢)に発生します。幹にはウメシロカイガラムシなどが発生します。葉が縮まったような萎縮病が出ることもあります。果実を食害するアリの群れなどの害虫も現れます。マシン油乳剤やベンレート水和剤のような殺菌剤、あるいはスプレー式の食用作物にも使える農薬を使います。鉢植えでは作業量が少ないので農薬を使う前に手作業で害虫を駆除する方法もあります。広範囲への農薬の使用にあたっては防毒マスクの着用をおすすめします。噴霧器は蓄圧式のものがおすすめです。鉢植え栽培では1L程度の容量があれば十分でしょう。


植え付け

桃の苗木がまっすぐになるように植木鉢に植え付けます。大抵の桃は接木といって他の品種に接いでいます。深植えにしても自根が出ることはないと思いますので普通に植えればよいと思います。浅めに植えたほうが後に生じるひこばえを切りやすいです。

植え付け後は倒伏防止に支柱を立てておきます。鉢底石は必要ありませんが、ナメクジが入らないように鉢底ネットは必要です。根切り作業はよほど根が長い場合以外は必要ありません。

植え付けの時期は晩秋もしくは3月下旬頃がよいと思います。古典的な園芸理論では真冬の超寒いときが植え付けに良いという説もありますが、1月2月の植え付けは土も凍りついているうえに高齢者や高血圧などの持病をお持ちの方の健康によくないのでやめるべきだと私は思います。植え付け時に主幹を切る作業ですが、枝の勢いを見てから切っても遅くはなく、主幹を切らないという選択肢もあります。

どのような木の形にしたいか思い描いてみましょう。台木が芽吹いたら欠き取っておきます。

正直なところ、どの位置から発育の良い枝が生じるか筆者も予想がつきません。わかることは根本に近いところから2~3本くらい主枝が元気よく伸びるということくらいです。
モモの植え方

1年目~2年目の育て方

蕾や花はすべて摘み取り木を大きくします。肥料は窒素(N)をメインに与えます。夏は水を切らさないようにします。植え替えは特に必要ありません。病害虫があれば駆除します。主幹から発生した主枝を好みの方向に誘引します。

鉢植えの桃栽培では直幹形の模様木風仕立てがおすすめです。正面から見たら左右左右と交互に枝を生えているように見せる方法です。盆栽風に根上がりにしても面白いでしょう。ほかにもさまざまな木の形がありますのでいろいろ試してみましょう。

露地栽培では主枝を2本または3本残し大きくします。その際に東西南北の方角をしっかり見極めます。筆者の経験では北西が背になり南西に向かって人が手を広げるような2本主枝のV型の配置が理想的だと思います(別に真東に向かってV字にしても問題なく育ってますが、南側に伸びた枝のほうが結実が比べるまでもなくよいです)。ちょっとプロっぽい事言ってますが、この理屈は科学的にも当たってると思いますよ!
桃の鉢植え栽培
初期の桃の鉢植えの様子

3年目と4年目の育て方

木のサイズに応じて着果量を決めます。植木鉢のサイズや木の大きさのバランスを見て残す果実の数を決めます。リン酸(P)が窒素(N)よりも多くなるように肥料を与えます。水やりは夏場は毎日、春秋は1日おき、冬場は乾燥しすぎないように時々与えます。根が鉢底まで張っていなければ植え替えの必要はありません。木の大きさにもよりますが、栽培3~4年目で10号鉢では2~3果程度が無難かと思います。
鉢植えで結実した桃
3年目(4年生)の桃の木です。またまだ体つきが細いです。
鉢植えで結実した桃

5年目以降の育て方

プランターでの桃栽培も、5年を過ぎると植え替えの必要が出てきます。5年~6年以降は素焼き鉢よりもプラスチックの植木鉢がおすすめです。陶器の植木鉢はたいへん重たいので鉢植えの移動がたいへんになります。5年目で4~5果程度の結実になると思います。

プランター栽培の桃の木
5年目(6年生)の桃の木です。主幹が太くなり樹勢が安定してました。

植え替え

鉢植え桃の木 川中島白桃の植え替え
川中島白桃の根

鉢植えの桃の植え替えのタイミングは毎年である必要はありません。二年に一度である必要もないと思います。この木は2014年3月に購入し、2018年3月に初めて本格的な植え替えを行いました。実に4年も植え替えをしていませんが、素焼き鉢から根を抜いてみると、このように根の詰りなく植え替えの必要性もありませんでした。肥料成分を与えて木を大きくするために一回り大きな鉢に植え替えを行いました。

剪定と仕立て方

桃の剪定方法と仕立て方について観察結果に基づくやり方を紹介したいと思います。本格的なやり方についてはプロの栽培法をご覧ください。鉢植えでは桃の木はほとんど剪定する必要がありません。剪定に適した時期は12月または3月です。1月2月はおすすめしませんし、やらないほうが人間の健康に良いです。これだけは200%の確信をもって断言できます!

植え付け時の剪定

植え付け時の主幹の剪定について、一般的な旧来の説では落葉果樹は一律に植え付け時に半分や三分の二ほどに切ったほうがよいという説があります。桃は主幹の根本近くの枝が強くなる傾向があるので確かにこの説は正しいと思います。しかし鉢植えでは植え付け時に主幹を大きく切り戻してしまうと樹形が限られてしまいますので切るかどうかは次の写真を見てどう思うかで決めてもよいでしょう。
桃の木の枝の伸び方
桃の木は根本に近い枝が強くなるという特徴があります。

剪定

鉢植え桃の木-川中島白桃
鉢植え桃の木-川中島白桃

桃の木のどこを剪定するかというと、枝の先端を軽く切り詰めるか、折れた枝を整理するだけで十分です。鉢植えなので、好みのサイズに切ります。

写真で説明すると、花芽の無い3cmほどの枯れ枝がところどころ生じています。こうした花芽のないごく短い枝は邪魔になることがあるので切っておいてもよいでしょう。俗説では昨年伸びた新梢を冬に3分の2ほど切り詰めると翌年の生育がよくなりますが、鉢植えなのでそこまできつく切り詰める必要はないと思います。何年か経ち、やっと右側から好ましい枝が生えてきました。

仕立て方

鉢植え桃の木の仕立て方
筆者栽培の桃の仕立て方は気まぐれな枝に悩む

鉢植えでの桃の仕立て方は、特に理屈は要りません。思うところから枝が生じないこともよくありますので、実際の枝ぶりを見て樹形のデザインを決めます。桃の木は開張性なので横に枝が広がりやすい性質があります。

桃の花は若くて細い枝に生じます。古くて細い枝は役目を終えると枯れてしまいますので剪定しておきます。

仕立て方のタイプは主に次の3通りです。開張性という性質を利用した一般的な仕立て方(3本主枝の開張型、2本主枝のV字型など)、木が上方向に三角形に広がる性質を利用した自然型(模様木仕立てなど)、そして1本棒仕立てやフェンス仕立てのような特殊な樹形です。いずれの方法でも構いませんが、特殊な樹形になるほど難易度や農薬の必要性が高まります。

露地栽培では2本主枝のV字仕立てくらいが一番効率よく育てやすいのではないかと思います。3本主枝の開張性仕立てにすると、長年の観察の結果、東・南西・南の方角に枝を配置しないと光が効率よく当たらなくなるので着果管理が難しいかと思います。4本以上を主枝にする方法は広いスペースが必要となり筆者の見解ではなかなか難しいのではないかと思います。
桃のV字仕立て
桃のV字仕立て

摘蕾と摘花、摘果

桃は花を付けすぎると体力を消耗するので蕾の段階から摘んでいきます。3月中旬頃になると蕾が膨らみあらましがわかるようになりますので枝の分かれ目(基部)や上向きの蕾など不要なところから摘蕾していきます。詳しい適蕾の方法はJAのページが参考になります。3月末から4月はじめに桃の花が咲きます。この時期にも不必要な花を摘んでいきます。4月下旬~5月上旬になると桃の実が膨らみはじめます。勢いの弱い物から摘果していきます。花や果実を摘み取ることで、残された果実の肥大を促進します。ただし、相性により結実が悪くなる品種は摘み取り過ぎないようにします。
桃の摘果
摘果と袋掛けの時期を迎えた桃

ワンポイントアドバイス

桃の蕾や花を摘む基準は、着果した時に果実が上向きか下向きか、あるいは横向きになるかで判別します。桃の実が上向きに付いていると果実の重みで枝から外れやすくなってしまいます。桃の実が横向きに付いていると果実の重みで枝に果実が当たり腐敗や凹みの原因となってしまいます。また枝先や枝の分かれ道近くに果実が実っても問題が生じやすいといえましょう。
モモの摘花
モモの摘花の基本は着果を考えて行います

モモの摘花

写真の赤枠で囲ったところは主枝に相当しますので生育を早めるためにすべて摘花します。本格的な摘花と家庭向けの摘花の違いは、家庭では花は観賞も兼ねる役割を果たし、結実数もコントロールできますのでプロのようにしっかり摘蕾摘花する必要性はありません。本当においしい桃を作ろうと思うと7割ほどの花や蕾をすぐに摘んでしまわなければいけません。

受粉

桃の花

3月末~4月上旬に桃の花が開花します。白鳳系統の花粉のある品種から花粉を採取して花粉のない品種に人工授粉します。受粉相性を考慮すると花粉のある品種が2品種に対し、花粉のない品種を1品種の最低3品種を揃えると相互に結実がよくなると思います。桃の花は大きいので他の果樹よりも花粉を集めやすいので綿棒や梵天、毛ばたきなどで雌蕊の柱頭に花粉を付けます。

  • 梵天: 少量を受粉するときに使います。A
  • 毛ばたき: 大量に受粉する必要があるときに使います。 A

受粉用の梵天や毛ばたきは家にある物でも代用できます。耳かきなどの綿で十分です。脱脂綿と接着剤で自作することもできます。軍手の指先や枕に入っている綿や要らなくなった洋服のファーなどを使うこともできます。市販の毛ばたき(ファー)を用います。棒にファーを接着することで自作することも可能です。本気で自作するときには手芸用のファーを用います。

露地栽培で大量に花粉が必要な場合は石松子で花粉の嵩増しを行います。

袋掛け

桃の袋掛け

残す桃の実が決まったら袋掛けをします。果実袋はホームセンターに白色の袋が売っています。新聞紙を掛けてもよいかもしれません。ですがいずれも雨風に弱いので、できれば専用の袋がおすすめです。専用の果実袋は普通のホームセンターにはなかなか売っていないかもしれません。私の場合、袋の外に、さらに袋を掛けて二重袋にしています。二重袋にすることでアリのような極小の害虫以外は防げます。真っ白な皮の桃を作る場合は光を通さない遮光タイプの袋を使います。桃の袋は一色果実袋 モモ用が雨にも負けないので私も使用しています(写真のオレンジ色の袋です)。

桃の袋掛け
桃の袋掛け

BIKOO - S 小 (165×225) サイズ (農産物保護用袋) 100枚入
私も使用しておりますがコスト高などこの果実袋を使うデメリットもあります。

ワンポイントアドバイス

袋掛けをしても収穫時期になると桃の果実が袋ごと地面に落果することがよくあります。収穫時期に差し掛かった桃はセーフティーネットを掛けておいたほうがいいかもしれません!落果してしまった桃にすぐにアリが群がるので早めに拾いましょう。

桃の袋掛け
市販の野菜のパッケージを利用した桃の袋掛け

一色本店 果実袋もも オレンジ#7 Vカット 遮光度79.1% K-6 50枚入り
桃の果実袋はさまざまなタイプがあります。ストアを開いてどんな物があるかご覧ください。

除袋

桃は収穫時期が近付いたら品種によって袋の底を破って日光に晒します。別に赤く着色しなくてよいという場合は袋掛けしたままにしておきます。除袋する時期は収穫の一週間前あたりのようですが、筆者は除袋したことがないので具体的な事はわかりません。

収穫

桃の収穫

桃の実を収穫します。桃は食べる直前まで皮を絶対押してはいけません。成熟を確かめるために果実を押して確かめてみたくなるのが人情ですが、押してしまったところから腐敗がはじまります。品種ごとに収穫時期が決まっていますので時期が来たら桃を注意深く観察します。おいしそうな芳香が漂っていたら害虫が寄ってきますので要注意です。明日収穫しようと思っていたらアリに先に食べられたということもよくあります(私の場合毎年あります)。桃の収穫時期の見極めはとても難しいです。少なくとも皮の緑色が完全に抜けて、よい香りがしてきたら収穫の適期であるといえます。

川中島白桃の糖度
川中島白桃の糖度は14.3%

桃の糖度はおおむね14度から16度の間です。品種によっては12度や13度といった甘さが低い種類や20度近い極甘のものがあります。

ワンポイントアドバイス

桃は完熟すると枝から落ちてしまいますので網などで果実を受け止めてあげる必要があります。食べごろになると夜中にポトッと枝から実が外れてしまいます!

病害虫

桃の木を完全に無農薬で育てることは苗木の時点でハウスに入れるか、冬季に清掃して土を交換してからハウスに入れる方法以外にないと思います。屋外で桃を栽培していると必ずアブラムシなどの害虫や、葉や果実が細菌などに感染します。害虫が発生した時は基本的に農薬を使って駆除します。
赤いボトルのベニカXスプレーとまぎらわしいですが、こちらは果樹にも使えます。主な成分はクロチアニジンでももに対しては収穫7日前まで3回以内使用できます。
お近くのホームセンターにもスプレーするだけの殺虫剤(有機リン系)が売られています。毒性があり害虫だけでなく他の生物にも影響がありますので使用には注意が必要です。

益虫

桃の木にとって益虫の存在は必要不可欠です。益虫がいるといないとでは農薬の必要性も違ってきます。特にテントウムシがいるといないのとではまったくといってよいほど害虫の付き方が違います。テントウムシを育てるには殺虫剤などの農薬の散布を控えます。
桃の益虫-ナミテントウ
桃の益虫:ナミテントウ

この昆虫を見つけたら間違っても取ったり殺虫剤を噴射してはいけません。テントウムシが1匹いれば鉢植えのアブラムシをほとんどきれいに食べてくれます。

益虫のテントウムシ
桃の益虫:ナミテントウ

テントウムシはアブラムシなどを食べてくれる益虫です。このテントウムシの天敵はハナグモという緑色の蜘蛛で枝の先に常駐しています。ハナグモは見つけ次第撤去しておいたほうがテントウムシにとって都合よいでしょう。
テントウムシの幼虫
テントウムシの幼虫 ナミテントウ

桃の糖度が低い場合の対処法

桃の収穫後、甘さが不十分な場合は砂糖を加えて調理して食べるとおいしく食べられます。桃に白ワインと砂糖などの甘味料、そしてゼラチンを加えるとおいしい桃のコンポートゼリーができますよ!これなら安心して栽培できますね!

桃のゼリー

育て方の本

桃の育て方がわかる本を紹介したいと思います。
実は桃の育て方の本は2018年現在この一冊しかありません。古本であればほかの本もあるようですが、NHK趣味の園芸からも本は出ていません。 インターネットでは農協などから桃の育て方が丁寧に示されていますので、わざわざ本を買うまでもないと思います。しかしこちらからすぐに買っていただけると助かります(苦笑)

おすすめ桃の苗木

甘くておいしい桃の中でも特におすすめの品種を紹介したいと思います。

蟠桃は古典的な桃の形をしており趣があり美しく人気の品種です。長寿を願う縁起物です。

大玉あかつきは梅雨があけた7月下旬~8月上旬に収穫できる品種です。糖度は普通です。

なつおとめは7月中下旬に収穫できる栽培容易で日持ちのする品種です。糖度は普通です。

珍しい桃の品種

入荷が少ないレアな品種を紹介したいと思います。

シーエックスは果実重400g-500gと特大球の桃です。収穫時期は福島県で10月上旬と極晩生の品種です。福島県原産の登録品種です。

ひめこなつは6月に収穫できる超極早生の桃です。糖度が乗るかどうかは天候と栽培者の腕次第といったところでしょうか。

はなよめは極早生の小さな桃で6月下旬~7月上旬頃に成熟します。糖度が十分に乗らないこともあるので日光がよく当たる環境が適しています。

このページの桃の栽培法の裏付けとなる筆者の栽培記録を紹介します。どのような課題を経て桃の木を育てているかそのリアルを記録しました。

後書き

桃を植木鉢で育ててから6年目、育て方について内容を公開することにしました。経験としては浅く説得力がないかもしれませんが、注意深く観察してわかったことを中心に初心者の趣味栽培の視点で誰でも気軽に桃を栽培できる方法を述べました。ここに書いていることはプロではなく、素人がいかにして桃の苗木から収穫までこぎつけたかを詳しく説明しているだけなので、露地栽培向けの樹形の考えを述べたところ以外は農業の役には立たないかもしれません。肥料の成分比や収穫時期の見分け方いついては農協の説明のほうがバッチリなのでそちらをご覧ください。実のところ筆者は桃栽培に関してはそれほど注力しておらず放任気味でした。それでも栽培5年目にはようやく食べられる程度の桃を収穫することができました。苗木を購入してから収穫までの時期は長いので、可能ならば忙しい時ほど栽培にチャレンジしてほしいです!若いうちから桃を育てておくと、後々が楽しいかもしれません。

更新履歴

  • 2019年4月15日 栽培日記2019年へのリンクを貼りました。
  • 2018年6月12日 5年目以降の育て方について記述しました。
  • 2018年4月4日 ページを公開しました。

出典・文献:本文中に明記している以外と筆者の栽培記録のほかは特に引用元はありません。プロの栽培方法についてはJA岡山東のホームページhttp://www.ja-okayamahigashi.or.jp/einou/momo/index.htmlが参考になると思います。

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