楽しい果樹栽培 誰でもできる果樹の育て方のご案内
このブログでは果樹栽培の方法とおすすめの果樹の苗木を紹介しています。果樹は、栽培スペースがあり、育てやすい種類を選べば、誰れでも簡単に育てられます。プランターでも簡単に果樹栽培が可能です。初めての果樹栽培にはいったいどんな手順が必要なのか、ご紹介いたします。
筆者は趣味で週末だけほとんど無農薬か有機栽培で果樹や野菜を作って楽しんでいます。趣味の果樹栽培でわかったことやつまづいたところを割と細かく説明しています。農業の栽培本には書かれていない素人趣味栽培の本音と、ほとんど無農薬の栽培方法でどの程度の果物が作れて何が作れないのか参考になれば幸いです。
このブログで説明している方法は省力栽培ですのでご家族のお世話や療養しながらでも楽しめると思います。
果樹栽培の目次
日本で栽培できる果樹は、温暖化の影響で増えてきており、設備があれば熱帯果樹まで栽培可能です。1.果樹の苗木の種類を知る
日本で栽培されている果樹はとてもたくさんの種類があります。果樹にはどんな種類があるか、自宅で栽培できる種類かみてみましょう。まずは果樹栽培に必要な品種の知識を学習しましょう。
かんきつ類
レモン、みかんに代表されるミカン科の常緑果樹です。柑橘類は年中温暖で地中海性の気候を好みます。柑橘類は寒さが苦手です。初めて柑橘類を栽培される方は少々の雪に耐えられるミカンが一番おすすめです。柑橘類にはたくさん品種がありますが、ミカンの品種だけで10月から2月あたりまで味覚を楽しめます。レモンや柚子もお料理に使えますのでおすすめです。
育て方の詳細:【鉢植えレモンの育て方】(当ブログ内ページです)
育て方の詳細:【鉢植えミカンと柑橘類の育て方】(当ブログ内ページです)
ベリー類
ブルーベリー、ブドウ、ブラックベリー、ラズベリー、カラント、ハスカップなどのツツジ科やバラ科の果樹です。ベリー類は高温が苦手です。寒さには強いほうです。この中ではブラックベリーの栽培が一番簡単でスペースも取りません。ブルーベリーの種類はとてもたくさんあります。おすすめのブルーベリーの品種はハイブッシュ系のブルーベリーです。
育て方の詳細:【鉢植えブルーベリーの育て方】(当ブログ内ページです)
イチジク
イチジクには日本種と海外種とがあり、品種も多種多様で数えきれない品種が存在します。日本種は平成になり開発された福岡県の品種が初の国産品種で、ほかはすべて海外産の品種です。イチジクは温暖な気候を好み、寒さがやや苦手です。イチジクは簡単に栽培できますが、少々スペースを要します。イチジクもたいへん種類が多い果樹ですが、おすすめのイチジクの品種は雨で裂果しない品種です。プランターで栽培可能なイチジクの品種はセレストのような小さい果実の品種です。
育て方の詳細:【鉢植えイチジクの育て方】(当ブログ内ページです)
オリーブ
日本には20種類以上のオリーブが存在し、地中海性の温暖で少雨の気候を好みます。寒さが苦手です。東京や名古屋でもオリーブの栽培は可能です。オリーブの種類は千を超えると言われており、受粉に相性もあります。
育て方の詳細:【オリーブの育て方】(当ブログ内ページです)
その他、さくらんぼ、スモモ、プルーン、桃、梨、ビワ、柿、ナッツ類、トロピカルフルーツなど果樹にはたくさんの品種があります。
2.果樹の品種を知る
ひとえにレモン、ブルーベリー、さくらんぼといっても、果樹にはとてもたくさんの種類があります。オリーブだけでも千種はあるといわれています。果樹の品種によって味が少しずつ異なることが栽培の魅力です。最近は高糖度の果樹が注目を集めていますが、素朴な味の昔の品種もおいしいです。
品種については上記のページと各ページで述べていきたいと思います。
3.果樹栽培に必要な気候、土壌、道具類について知る
お住まいの地域の気候が果樹栽培に適しているかについて調べてみましょう。
お住まいの地域の気候については、気象庁の気象統計の過去の統計から調べられます。
年間降雨量が1000ミリ以上あれば、雨に弱い果樹もありますので、雨除けと排水の工夫をしなければなりません。
降雨量が500ミリ程度であれば、ブドウやオリーブなど水分をあまり必要としない作物の栽培が可能ですが乾燥しすぎて枯れないように気を付けます。
冬季の気温はマイナス3度を下回る地域ではかんきつ類の栽培は厳しく防寒が必要となります。冬季に10度を下回る地域では、トロピカルフルーツの果樹栽培は厳しく加温が必要となります。
果樹栽培に適した土壌は種類ごとに違います。弱酸性を好むものや、中性を好むもの、石灰質を好むものなどさまざまです。
そして果樹栽培に必要な道具類も種類ごとに違います。特に道具が必要な果樹は、ナシや桃、リンゴ、ブドウです。あまり道具を必要としない果樹は柿と梅です。ブドウの道具類はどんなに安い品種でも少々費用がかかります。
北海道または冷涼地で栽培可能な果樹
夏も涼しい気候で栽培可能な果樹を少しご紹介したいと思います。リンゴ、ブルーベリー、ビルベリー、ラズベリー、ブラックベリー、クランベリー、リンゴンベリー、シーベリー(シーバックソーン)、ハスカップ、アロニア、エルダーベリー、ブドウ、サクランボ、ナシ、プルーン、スモモ、ヘーゼルナッツなど。ただし、果樹の耐寒温度は品種によって異なるので事前に調べておいたほうがよいでしょう。
寒冷地ではイチジクは冬季は部屋で苗木を保管したほうが安全です。
4.目的の果樹を選ぶ
果樹栽培の気象条件がわかったら、栽培可能な果樹を選びます。
スーパーで手に入るような果樹でも無農薬の付加価値を付けて作ると安心して皮まで食べられます(病気や害虫をうまく・幸運にも避けられた場合)。高級品を栽培できれば、金銭的な満足感を得られることでしょう。
果樹の品種選びは時間をかけて、よく調べてお選びになることをおすすめいたします。
5.果樹の栽培計画を立てる
果樹づくりの一年の栽培の計画を立てます。
果樹の植えつけ、水やり、追肥、剪定、植え替え、防虫、防鳥について調べ、必要な道具は何かを考えます。
ノートや表計算ソフトで果樹の品種と植え付け場所を管理することをおすすめいたします。
あれこれ果樹を栽培してますと、品種名を忘れてしまうこともしばしばです。私もエクセルとテプラ(ラベルライター)にはたいへんお世話になっています。
6.果樹の苗木の購入
栽培したい果樹の品種が決まったら、苗と植木鉢、用土を購入します。
苗の購入はお近くのホームセンターや、園芸店、特にネット通販ではホームセンターにはない多種類の品種を扱っている園芸店や生産直売店があります。
実際にご自分の責任において苗を選ばれることがベストですが、通販では買う前にレビューなどでお店の苗の評判を調べることをおすすめいたします。よくない苗が届く場合もありますので、どうしても良い苗が欲しければ同じ品種を複数本買われることをおすすめします。
7.果樹の植えつけ、栽培開始
果樹の苗木が手に入りましたら、いよいよ果樹栽培の始まりです。
植木鉢やお庭、畑に苗木を植えつけて果樹栽培を楽しみましょう。
編集後記 自宅で果樹栽培のメリットとは?
筆者の場合、果樹栽培のメリット、恩恵は日々の暮らしを豊かにしてくれると感じています。ブルーベリー栽培は気に入ったおいしい品種を季節に味わえるというメリットがあります。レモンの栽培は無農薬でレモンの皮を料理に使えるというメリットがありリモンチェッロもおいしいです。柚子チェッロもかなりおいしいので鬼頭柚子の栽培もおすすめです。イチジクもスーパーマーケットでは入手困難ですので新鮮で市販のイチジクより甘いイチジクを入手でき加工すれば保存できるメリットがあります。梅の無農薬栽培の場合は残留農薬の心配をする必要がありません。家庭で果樹を栽培することで農薬を減らしたり無農薬で栽培できる恩恵も高いです。
果樹栽培のデメリットは?
果樹栽培のデメリットは、栽培コストの問題です。八百屋で果物を買ったほうが果物は安くつく場合が多いです。ブドウは少量ならお店でブドウの実を買ったほうが安いです。ミカンも箱買いしたほうが自宅で小さく栽培するよりは安く上がりますし柑橘類は10年くらいはもとが取れない可能性があります。特に鉢植えの場合は本当に趣味程度の収穫となりますのでよくよく考えて栽培しましょう。あれこれ栽培してますと、ホイホイと10万円くらい飛んでいきますので、ご家族に怒られないようにしましょう。鉢栽培でも栽培費用が回収できるのはブルーベリーくらいでしょう。