ここではいくつか剪定鋏の簡単なお手入れ方法を紹介したいと思います。
剪定鋏の簡単な手入れの仕方、汚れの落とし方を大発見
私は剪定鋏の汚れを落として手入れをする際に、よくガス火で鋏を熱して消毒しています。農家は消毒液に鋏の先端を漬け置く方法を取りますが、毎日同じ消毒液を使っていては耐性菌が出る可能性があります。有機栽培では登録農薬の「住友化学園芸 レンテミン液剤」で鋏を消毒することが可能です。それではさっそく剪定鋏や摘果鋏の汚れを落とす簡単な方法を見ていきましょう。
これまでの手入れ方法と汚れた剪定鋏について
この二つの摘果鋏と剪定鋏はステンレス製で使用4年目の状態です。時には疲れて面倒になり、そのままにしたり、単に石鹸で洗うだけといった手抜きをして汚れが取れなくなってきました。黒ずんでいるところはガス火で消毒したあとに付着物が焦げ付いた様子です。剪定鋏のほうは樹脂がこびりついてティッシュペーパーで拭うだけでは汚れが落ちなくなりました。そうかといって食器洗いに使われるようなスポンジは気が付いたら行方不明になりますので猶更面倒で使わなくなりました。これが鋼の鋏ならとっくに錆び付いていたことでしょう。
もっと簡単に剪定鋏をきれいにする方法がわかった!
ある日、Youtubeで刃物砥ぎの動画を見ていたときのことです。砥ぎ師の方がサビサビの包丁を砥いでおられるときのことでした。錆びた平な広いところを、なんと消しゴムのようなものでこすると錆びがみるみる落ちていくではありませんか。これはまさに目から鱗のようでしたので、私もラバー砥石を使ってみることにしました。ラバー砥石は本来は金属の錆を落とすためのものですが、剪定鋏のような植物の樹脂も落とすことができるだろうと思いました。
サンドペーパーでも同じ効果はあると思いますが、刃物に対しては棒に巻き付けて使わないと危なくて使いにくい。
見事にピカピカ!剪定鋏がきれいになりました!
ラバー砥石K-140で剪定鋏と摘果鋏の刃の部分をこすってみました。すぐに黒い汚れが浮き上がり、鋏がきれいになっていきました。まさにビフォーアフターです。鋏は軽く汚れが落ちたところで砥ぐのを終えました。よく見てみると、刃が欠けている部分がありました。
アルス刃物クリーナーもおすすめ!
ちなみに、アマゾンではこのアルスの刃物クリーナーが一番人気です。このリムーバーはちょっと高いし指紋が取れそうなくらいきつそうですね。一時はこれを買おうと思ったものです。仕上げにこのリムーバーを使うとピカピカになりそうですね。
私のお気に入りの剪定鋏のメーカーはアルスです
剪定ばさみ、私はバネがスプリング式になっているもの(アルス)が好みです。なぜなら手のひらを江戸時代式のチョッキリ鋏の石随のような部分で挟んだことがあるので、それ以来、完全にグリップが閉じず、手のひらに何も挟まるおそれがないタイプのものを愛用することになりました(*´ω`)さすがに4年くらいで切れ味が鈍るも果樹の趣味栽培ではこの剪定鋏が活躍してくれています。男性は身長が165cm前後の方は8インチ、身長が180cm前後の方は9インチを、女性は7インチ以下の剪定鋏がおすすめです。
アルス 剪定鋏ブイセブン VS-7Zは女性向きのサイズです。 アルス 高級剪定鋏 V-8PROは男性向きのサイズです。9インチの剪定鋏VS9や専用ケースもあります。砥石も買ってみた!
剪定鋏、趣味の果樹栽培では一本買うとずっと使えそうですね。思い切って包丁用の砥石を買いましたので、次回は刃の部分の砥ぎにも挑戦したいと思います。
シャプトン 刃の黒幕 オレンジ 中砥 #1000砥石はステンレスなので#1000あたりがよいのではないかと思います。ちなみにこの「シャプトン 刃の黒幕」はアマゾンで一番人気で定評のあるステンレスにも使える砥石のようですね。私は別の砥石を買いましたが、機会があれば使ってみたいものです。仕上げ砥ぎには#3000あたりがよいようです。
あとがき
最後に、細菌に弱い植物、例えばブルーベリーのような繊細な果樹の剪定をする際は、ホルダーへの収納はやめたほうがよいと思います。ホルダーも感染源になりますので、ビニール袋を通してホルダーに鋏を入れるとか、対策をしたほうがよさそうです。
この記事は2016年の夏に執筆いたしました。この手入れ方法を考え出したのは筆者であり、営利目的でコンテンツを利用しないようにお願いします。
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