【実演!ハッサクの木の育て方】

 おいしいハッサク(八朔)の育て方

ハッサクの木の育て方
ハッサク

ハッサク(八朔)は日本の柑橘類で育てやすい木です。関東以南の平地で育てることが可能です。収穫時期は2月で300グラムほどの大きな実がなります。私は2013年頃からハッサクの木を育てているので、このページで栽培方法をご説明したいと思います。

ハッサクとは

ハッサクとは、ミカンやオレンジと同じ西日本原産の柑橘類の一種です。漢字で「八朔」と書き、旧暦の八月一日を意味します。果実は大きく300グラムくらいあります。皮は硬く手で剥くことはできません。果肉は淡い橙色をしていて果汁が多く、果肉も大きくて食べやすいです。種子は1房につき最大2、3個くらい入っています。ほんのり甘く、酸味が適度にあって食べやすい果物です。

植え付け場所


ハッサクの苗木を植え付けるのに適した場所は、温かくて日光のよく当たる場所です。特に風の弱い場所が適しています。周囲に草や木が無く開けた場所が良いと思います。

モール内のいずれの店舗も果樹を専門として営業しておりますので安心してご購入いただけます。

用土

通気性の良い中性の土が適しています。弱酸性でも栽培可能です。露地栽培の場合、植え付け時に堆肥と石灰を入れて土を軟らかくすると根が伸びやすいと思います。

植木鉢で育てる場合、赤玉土と腐葉土を適度に混ぜ、石灰質やマグネシウムなどのミネラルを混ぜると葉の色が濃くなります。

肥料

化学肥料や有機質の肥料を与えます。有機質肥料の場合、冬頃に土の中に隙込みます。牛糞を入れる場合は年末頃が良いでしょう。鶏糞の場合は隙込むようなことはせずに表面に薄く少しずつ与えます(鶏糞はたくさんあげると枯れてしまいます)。春頃石灰を土の表面に与えます。

水やり

土の表面が乾いたら水を与えます。春と秋は週に2、3回水やりします。特に夏は毎日水をあげると良いでしょう。寒くなったら水やりは1週間に1回程度で十分です。

露地栽培では夏の乾燥に気を付け、できれば夏に水を週に1、2回は与えたほうがよいと思います。他の時期の水やりは基本的に不用です。しかし雨が降らない時期もあるので乾燥する場合は水を与えます。

開花~結実

ハッサクの花

5月下旬、八朔の花が咲きます。周辺に自然がある場合、特に受粉作業は不要です。訪花昆虫を守るため、開花前から開花が終了時期までの間は農薬をやらないようにします。

ハッサクの幼果

受粉が成功すると、ハッサクの果実が膨らみ始めます。

収穫時期

ハッサクの収穫は寒くなった頃に行います。太平洋側の暖かい地域では1月下旬から2月上旬、他の平地では2月中旬が最も収穫に適しています。3月になると果実から水分が抜け始め、しなびた実になります。収穫後は徐々に酸味や新鮮さが落ちていきます。

保存方法

収穫したハッサクの実は涼しく湿度のある場所で保管します。具体的には冷蔵庫の野菜室にビニール袋に入れて保存します。伝統的な方法では通気性のある木箱に並べて土蔵の中に置いておきます。

冬の防寒対策

ハッサクの防寒対策(実例)
ハッサクの防寒対策(実例)

日本においては12月中にコモなどを巻いて木が雪で倒れないように支柱で支えます。雪の降らない暖かな地域では防寒対策は不要です。

剪定方法

初めの数年間は剪定不用です。ハッサクの剪定は樹形を保つための剪定が主になります。木の高さは最大でも2メートルに抑えておいたほうが管理しやすいです。混んだ枝や高さのある枝を取り除く程度で十分です。

枝を切る時は、その枝が生えている付け根で剪定します。

間違っても枝の先端を切ってしまわないように気を付けましょう。

苗木の入手方法

ハッサクの苗木は全国の園芸店のほか、以下の通販でご購入いただけます。

ハッサクの栽培記録

筆者が実際にハッサクを育てている時の栽培日記です。

宜しければこちらもご一緒にご覧ください。

更新履歴
  • 2023年3月17日 ページを公開しました。
 

このページはリンクフリーです。ページの正式なURLはです。この枠線の中のテキストを右クリックで切り取って(※著作権保護のためコピーはできません)リンクのお張り間違えのないようにお願いします。