体力勝負!キウイの育て方
キウイの栽培方法を紹介します。キウイは中国の温暖で雨の多い地域で生まれ、ニュージーランドで品種改良され日本にもたらされたつる性の落葉果樹です。キウイを栽培するためには体力とハシゴに登れるバランス能力そして身軽さが必要です。
キウイの品種選びについて
キウイには雄木と雌木があり、雌木に果実が実り、雄木の花粉を必要とします。スーパーエメラルドという1本で実る品種もあります。
キウイの用土について
12月の植え付け時に、堆肥や腐葉土を根に触れないように、根の下にたっぷり加えます。基本的に鉢栽培は困難ですが、幼いうちは鉢栽培も可能です。キウイの土は、鹿沼土やピート以外の中性の土なら何でも大丈夫です。鉢植えではリング支柱などであんどん仕立てにします。
キウイの肥料について
冬季に元肥として、発酵鶏糞などをたっぷり施します。6月の果実肥大期に効くように追肥します。夏肥や秋肥は根の成長や樹勢維持のために行います。営利栽培では年に5回ほどの施肥(夏季にも施肥)を行いますので詳しくは専門の栽培法を参考にしてください。
水やりについて
露地栽培では特に必要ありません。
キウイの剪定方法について
冬季に剪定を行います。徒長枝は基から切ります。亜種枝は60cm間隔くらいで3本くらい残します。亜種枝から発生した側枝は、2~5本くらい残し、先端を剪定します。細くなっている先端の枝を切ります。前回果実を付けたところは切り取ります。前回果実をつけなかったところは3芽~5芽ほど残して剪定します。鉢植えは芽を少なくして剪定します。夏季剪定は、枝の先端を果実の先から葉を10枚くらい残して切ります。果実をつけなかった枝は、葉を15枚~20枚くらい残し、先端を剪定します。棚から垂直に伸びている枝は、基から切り取ります。
絡まないように誘引します。
キウイの受粉方法について
5月中旬から6月中旬にかけて、キウイの雄花の花粉を雌花に受粉します。花粉は市販されているものを使用するか、雄株を栽培して利用します。ただし、市販のキウイの花粉にウイルスや細菌が含まれて汚染されている可能性があります。キウイは雄花と雌花の開花時期が合わないこともあります。
キウイの摘蕾について
つるの先端や、株基に近い花を取ることで、果実の肥大を促します。
キウイの摘果方法について
6月下旬から7月上旬に摘果を行います。葉4~5枚に1個を目安にします。30cmくらいの短果枝は1個、40cmくらいの中果枝は3個、60cm以上の長果枝は5個を目安にします。小さい実や傷んだ実を取り除きます。必要があれば、果実が汚れないように、袋かけをします。
キウイの病害虫について
コウモリガやカイガラムシ、カメムシなどが発生します。
キウイの収穫のタイミング
11月中下旬あたりからキウイを収穫します。キウイはリンゴで追熟してから2週間くらいで食べられます(追熟1週間目でも少し甘くなってきます)。キウイは霜が降りる前に収穫します。
キウイの保存方法について
収穫したキウイは、袋に入れて冷暗所に保管すると、長期間保存できます。追熟させない場合はリンゴは抜いておきましょうね。
キウイの栄養と効能について
キウイはほかの果物と比べ、ビタミンCが際立って豊富です。
ビタミンE、銅、葉酸も豊富でビタミンB6も含んでいます。
ビタミンCは美肌と免疫に効果があり、ビタミンEは細胞を保護して悪玉コレステロールを下げる効果があります。
銅は赤血球の形成にかかわる物質で、貧血を防ぎます。
葉酸はビタミンCなどとともに働き貧血を防ぎ、子宮頸がんの発生率を下げたという報告がみられます。
キウイのレシピ
キウイジャム、キウイのスムージー、キウイヨーグルトがあります。
おすすめキウイの育て方の本
キウイフルーツ (NHK趣味の園芸 よくわかる栽培12か月 ) |
キウイフルーツの作業便利帳―個性的品種をつくりこなす |
キウイのおすすめ苗
あとがき
キウイは樹勢の管理がたいへんで、植えたものの、多忙な身ではジャングルになってしまいましたので栽培を断念しました。説得力がなくてすみません!!!
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更新履歴
- 2017年2月26日:冬季の脳卒中のリスクを考慮した栽培カレンダーに改定しました。
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