ブルーベリー最高の品種など無かった
ブルーベリーの糖度とおいしさの関係は?
栽培状況によって変化する風味
ブルーベリーは環境や樹齢によって風味が変化します。降雨の後のブルーベリーは水分が多くなり水っぽい風味になります。35度以上の熱に晒されると水分が少なくなり果実も柔らかくなって物足りない味になります。肥料のリン酸分を多く入れたからといって甘くなるわけではありません。品種によっては最大糖度が上がらない物もあって、糖度16度が限界の品種や、20度まで上がる品種もありました。糖度が高いからといっておいしいわけではありません。糖度が低くてもおいしい品種もあります。
年齢や性別、個人差によっておいしいと感じる味が違う
人の味覚には個人差があります。何をおいしいと感じるかは人それぞれです。ビールがおいしいと感じる人もいれば苦くてまずいと思う人もいます。焼酎のようなアルコール味が強いお酒がおいしいと感じる人もいれば消毒液にしか思えない人もいます。牛乳が好きな人、嫌いな人。いろいろです。
酸味が無いオニールのような品種をおいしく感じる人もいれば、酸味があったほうが果物らしくておいしいと思う人もいます。
もしかしたら小粒のブルーベリーが皮の面積が多いので好きだという人もいるかもしれません。粒が大きくなるほど果肉の割合が多くなり果皮の香味が薄れますので大雑把な味と感じる人もいらっしゃることでしょう。
もしかしたら小粒のブルーベリーが皮の面積が多いので好きだという人もいるかもしれません。粒が大きくなるほど果肉の割合が多くなり果皮の香味が薄れますので大雑把な味と感じる人もいらっしゃることでしょう。
販売目的によっても求める品種は変わる
ブルーベリーをどのように売るかによって必用な品種は変わります。加工用なら豊産で酸味の強い品種がよいでしょう。生果用なら粒が大きくて酸味は程々の種類がよいかもしれません。洋菓子用なら甘味なんかより酸味や香りが最重要です。高い栄養価を必要とするためにもしかしたら種子の多い種類が必要だという場合もあるでしょう。
ほんとうのブルーベリーの品種の選び方
趣味栽培をしていると、大粒のほうが生で食べやすいと感じます。まとめて口に頬張る人は粒の大きさなど関係ないでしょう。外見が青くなったので摘んでみて、とても酸っぱい品種は私は嫌ですが、野生の鳥みたいにかなり酸っぱくても許容できる人もいます。ジャムにするとジャム用とラビットアイといえども皮が口に残りますので濾したくなります。でも晩生のラビットアイのほうが熟すと果肉にまでアントシアニンが染み出てきてハイブッシュのように中に虫もいないので調理に便利だと思います。
私がブルーベリーに求めていることは・・・日持ち性と輸送性。粒の大きさ。酸味。耐病性。粒揃いの良さ、葉の密度と勢い。糖度15度程度。落果しにくい。酸味はブルーレイ程度のパンチが欲しい。香りも必要。これくらいです(結構贅沢です!)。今のところこの条件を満たしている品種は手持ちの中では皆無です。要するにブルーレイの糖度が15度あれば文句なしです。カタログではエメラルドやファーシングあたりが条件に近いかなぁと思うのですが、熟読したり写真を見てみると、どうしても欲しいとは思えない。また、私の地域では夏に高温になるためノーザンハイブッシュの栽培は全然ダメでした。特に6月の高湿度で日照時間が長い気候がノーザンハイブッシュにとってつらそうで、7月になるとサザンハイブッシュでも葉っぱが疲れたよ、となります。