ブルーベリーの摘果実験とその結果 Blueberry thinning study of personal experience

ブルーベリーを摘果

ブルーベリーは摘果するとどうなるのか?実が大きくなるのか?それとも収穫量がアップするのか?気になったので自分で実験してみました。この実験は2018年の6月20日に摘果しました。収穫は2018年7月8日に枝ごと果実を収穫しました。結論から言うと、摘果により大きな変化がありました。
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摘果 Thinning berries

ブルーベリーを次のように摘果しました。

無摘果(無摘粒)

無摘果 (無摘粒)ブルーベリーの摘果実験 スージーブルー
無摘果 ブルーベリーの摘果実験

影響が出にくいように無摘果(無摘粒)のグループは良い状態の枝と房を選びました。

25%摘果(摘粒)

25%摘果(摘粒) ブルーベリーの摘果実験 スージーブルー
25%摘果(摘粒) ブルーベリーの摘果実験
25% fruit thinning

25%摘果前 (摘粒前)ブルーベリーの摘果実験 スージーブルー
25%摘果(摘粒)前 ブルーベリーの摘果実験
before thinning

1房に実った果実の数を数えて4で割り、小さい順に4分の1の果実を摘果(摘粒)し前後の写真を撮影しました。

50%摘果(摘粒)

摘果(摘粒)の割合が50%になるよう小さい順に半分ほどの実を摘みました。

50%摘果(摘粒) ブルーベリーの摘果実験 スージーブルー
50%摘果(摘粒)
50% fruit thinning

50%摘果前(摘粒前) ブルーベリーの摘果実験 スージーブルー
50%摘果(摘粒)前
before thinning


50%摘果 (摘粒)ブルーベリーの摘果実験 スージーブルー
50%摘果(摘粒)
50% fruit thinning

50%摘果前(摘粒前) ブルーベリーの摘果実験 スージーブルー
50%摘果前(摘粒前)
before thinning

50%摘果(摘粒) ブルーベリーの摘果実験 スージーブルー
50%摘果(摘粒)
50% fruit thinning

50%摘果前(摘粒前) ブルーベリーの摘果実験 スージーブルー
50%摘果前(摘粒前)
before thinning

収獲 Hervest

18日後、ブルーベリーの実を収穫しました。
After 18 days berries are ripen. I croped them.

ブルーベリーの収穫 摘果無し Blueberry crops 0% thining berries
Blueberry crops 0% thining berries

ブルーベリーの収穫 25%摘果 Blueberry crops 25% thining berries
Blueberry crops 25% thining berries

ブルーベリーの収穫 50%摘果 Blueberry crops 50% thining berries
Blueberry crops 50% thining berries

50%摘果枝は状態が悪く比較対象としてはイマイチでした。

結果 Results

ブルーベリー摘果実験の比較結果 Blueberry thining test results

ブルーベリーの枝によって結実数がさまざまでしたのでベリーの写真を撮って数を比較しました。その結果、25%摘果した枝が最も熟したベリーの数が多く、完熟したベリーと緑のベリーの比率は2.33:1となりました。次に50%摘果した枝では熟したベリーと緑の未熟なベリーの比率は1:1となりました。摘果しなかった枝は1:0.45という比率になり熟す比率に大きな差が出ました。同じ現象はスージーブルー(Suziblue)だけでなくブライトウェル(Brightwell)でも見られました。

考察 Discussing

今回は量的質的な比較としてはボリューム不足ではありましたが、ブライトウェルを観察した結果も合わせると無摘果の場合、ベリーの数は多くても、熟すスピードは遅くなる傾向があり、摘果量が4分の1になると一度に熟したベリーの量が多くなりました。50%は枝の健康状態が悪かったので正しい実験結果は得られなかったと思います。しかし50%摘果で言えることは確実に収穫量が低下するだろうということです。

収穫量については枝を切ってしまったため比較することができません。しかし初回の収穫量においては摘果量が25%のベリーが最も量的に多いといえました。総収量は無摘果のほうが多いと考えられ、質より量を必要とする加工用では無摘果が最も適していると思われます。

果実のサイズの比較についてはスージーブルーが調子を崩しているため、アバウトな外観からの推測しかできませんでした。見た感じ25%摘果した枝が50%摘果や無摘果の枝よりも大きな粒が多かったように思います。

初回の収穫量(First herveest amaunt)を多くするためにハイブッシュ(High bushes type)においては25%(4分の1)の摘果が検討できるかもしれないという結論になりました。ブライトウェル(Brightwell)は32℃-35℃程度の高温でも果実の肥大がゆっくりと続くので摘果するメリットはありませんでしたが摘果または花芽を減らすことにより同時着色することが観察されました。ゆっくり長期に渡り、サイズや品質を問わずに収穫したい場合は無摘果がニーズに合っているように思います。もしかしたら大粒果(large size fruit)を得るには1房(cluster)につき7粒程度、多めでも10粒程度が適当な数になるのかもしれませんね。既存の極大果で1房につき4果と述べている人がいたような気がしますので、大体そんなものかなと思います。最も重要な事は健康な枝を残すことです。不健康な枝は小粒となりやすいので春が来るまでに剪定して除いておく必要があるとわかりました。1房当たりの着果数についてはまた次の回に実験してみたいと思います。

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