サクランボの木の育て方・・・のつもりがっ
このページではサクランボの栽培経験が浅く何本も枯らすほど栽培が難しいため、ひとまずは専門家のご著書を紹介いたします。サクランボは家庭果樹の中でもっとも栽培が難しいとされ、鉢植えでの栽培を推奨いたします。サクランボ栽培は殺菌剤の農薬が必須となりますので無農薬栽培や有機栽培は不可能です。サクランボは耐病性のある品種の開発を期待しています。サクランボの品種選び
サクランボの品種はたくさんあります。主に日本の品種と、北米の品種の2通りがあり、アメリカンチェリーのほうが栽培容易ともいわれます。
まず食べてみたい品種を選び、そのための受粉樹を選びます。1本でも実るとされる品種もありますが、結実を確かなものにするためには最低でも2品種は必要です。それから、栽培途中で枯れることを想定しますと4~5本からはじめたほうが無難なように思います。ホームセンターには、佐藤錦、高砂、紅秀峰、サミットは必ず置いてありますので安価なこれらの苗ではじめたほうが枯れたときの金銭的な損失は小さいです。しかし筆者がホームセンターで入手したサクランボを枯らせた確率は率にして80%ほどになります。アメリカンチェリーは育てておいたほうが精神的にも余裕がでます。素焼き鉢より、スリット鉢にしたほうが安全です。筆者は素焼き鉢ではじめたので何本か枯らせてしまいました。苗木屋さんもサクランボが枯れやすいことは認識しているようで、花ひろばオンラインは数十センチの高さのある台木を使っています。
サクランボの栽培では台木の種類も重要であるように思います。
詳細な品種情報は天香園http://www.tenkoen.co.jp/のカタログが参考になり、13ページに受粉相性が示されています。
(天皇陛下と皇后さまが天香園にお見えになられたニュースが2015年にありました。)
サクランボの仕立て方
枝を何段か水平に伸ばす栽培方法が農業での主流です。家庭ではスペースがないので、主幹のみのポール仕立て、棒仕立てといわれるような仕立て方があります。(筆者の数年間の経験では)はっきりいってまったく初めての方の場合、植え付け時から剪定は何もしないで8号あたりのスリット鉢に入れておくことが最善です。どうしても剪定する場合は消毒した鋏を使い必ず殺菌剤入りの癒合剤を塗っておきましょう。木工ボンド程度ではよくない結果になりました。一般にサクランボは剪定するなといわれますけど、まさにその通りでした。どうしても剪定したい方は安いサクランボ苗で練習してからにしたほうがよいでしょう。
サクランボの農薬について
最低でも樹脂細菌病についての殺菌剤は必要なように思います。樹脂細菌病になったら清潔なナイフで幹部を削り、トップジンMやバッチレートなどの殺菌剤を塗ります。筆者の経験では害虫が原因でサクランボが枯れたところはまだ見たことがなく、枯れる原因は細菌などの微生物が原因であることが多いと思われます。殺虫剤のかわりに防虫ネットが使えますので小規模の家庭栽培では農薬を減らすことが可能です。上述しましたように、微生物に弱いので、雨除けはしたほうがよいように思いますが軒下に置く程度ではたいした効果はありません。
なぜサクランボの栽培は難しいのか?
サクランボの栽培は非常に困難です。冷涼な地域のほうが栽培しやすいとは思いますが、中間地でも高糖度のサクランボが栽培可能ですが雨除けをして初めてまともに実がなるといった印象です。このようにひとまずの受粉を果たしても、筆者の環境がよくないのかこのまま枯れてしまいます。サクランボの栽培に失敗する主な原因は細菌病であると私は思います。しかし殺菌剤は耐性菌を作るという問題があり、ローテーションで複数の薬剤を使えるかというと、趣味の栽培では少量ずつ複数(5種類以上)の殺菌薬を入手するのは難しいのではないかと思います。今筆者が考えている対策は生石灰をどうにかして落葉直後に幹にコーティングするという方法です。
サクランボのようなデリケートな果樹は、土づくりも気を付けたほうがよいかもしれません。
サクランボの剪定について
サクランボの枝は強く剪定すると強い枝が、弱い剪定をすると樹勢を抑えられます。サクランボの木を剪定する際には外芽の上で切り殺菌剤入りの癒合剤を塗ります。剪定の時期は真冬でまだ芽が動いていない時期に行います。
サクランボの枝を強く伸ばしたい時は強剪定、花を咲かせたい場合は弱剪定にします。
春のまだサクランボが青いころに、垂直に伸びた新梢の葉芽を一枚残して切ると、新しい枝が伸び花芽が増え既に実っているサクランボに日当たりもよくなります。
サクランボの収穫について
サクランボは擦り傷から痛んでいきますので、傷をつけないように収穫します。日持ちはしませんので新鮮なうちに消費しましょう。
サクランボの育て方おすすめの本
大玉・高糖度のサクランボつくり―摘果・葉摘み不要の一本棒三年枝栽培あとがき
サクランボ栽培は必要な農薬が多く、小さな家庭菜園での栽培に対する農薬の費用が結果に見合わないため、栽培は4年目の夏で断念しました。農薬と雨除けハウスさえあれば栽培は成功したも同然といえるでしょう。サクランボは少々リッチで働く必要がないおうちでないと、趣味栽培は難しいかもしれません。
少々若かった頃の、サクランボ栽培に失敗した日々の記録を綴っています。
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